アメリカはLGBTフレンドリーな国!?アメリカのLGBTへの取り組みと安全度は..

近年では様々な国が同性婚を法律で認める動きがあり、世界的にLGBTへの関心度は高まってきています。日本でも同性のパートナーシップ制度が導入されていますが、実は世界的に見るとまだまだ問題意識が低いのです。

一方で、アメリカは移民も多く多様性を寛容に受け入れているイメージがありますが、実際はどのような取り組みをしているのでしょうか。

アメリカがLGBT安全ランキングの上位に入っていない驚きの理由

2020年の世界150ヵ国のLGBTQ+観光客に対する危険度/安全度ランキングが発表され、世界が性的マイノリティの立場にある人とどのように関わっているのかが明らかになりました。

このランキングではアメリカが寛容的な政策をとっているかと思いきや…意外な順位でした。アメリカの順位の理由を取り組みを元にご紹介していきます。

参考文献

Booking Travel For 2020? Here Are The Top And Bottom Nations For LGBTQ Safety

アメリカにLGBTと自認している人はどのくらいいるの?

アメリカでは成人の5.6%がLGBTを自認しています。ちなみに、日本では約8%の成人が自認しており、アメリカの数字は意外にも少ないように感じます。

LGBTだと公表した若者の4分の3は、性的マイノリティが原因で差別を受けたことがあると話しています。そのため、アメリカの若者の半数以上が、LGBTを自認していても周りには隠していることが多いそうです。

アメリカのLGBT安全ランキングが意外な順位な理由

同性婚を認める、労働者の権利の保護、差別禁止法など8つの基準から決められた、「世界150ヵ国のLGBTQ+観光客に対する危険度/安全度ランキング」では、アメリカの順位は24位と多様性がある国の割には、低い順位でした。

実は、アメリカは州によってLGBTに対する政策が違うのが低い順位の原因となっています。同性婚を認める州もあり、LGBTを支援していく動きがある一方、LGBTであるがゆえに雇用や賃金、住宅、医療保険など様々な分野で差別を受ける人も少なくありません。

バイデン大統領は歴代で最もLGBTフレンドリーな大統領

アメリカのトランプ前大統領は、LGBTの兵士を排除する決定をしましたが、バイデン大統領はその後決定を取り消し、LGBTを理由に差別してはいけないと声明を出しました。

彼の最近の取り組みでは、パスポートの性別欄に新たな選択を増やすなど、LGBTの方に寄り添った政策を進めています。

気になる…世界と比較したアメリカのLGBTへの取り組みとは?

アメリカは世界150カ国の中でのLGBTへの取り組みは24位ですが、上位に入る国はどういう取り組みをしているのでしょうか。

また、アメリカでLGBTを受け入れ難い州はその州ならではの理由がありました。移民大国ならではのアメリカの特徴もご紹介していきます。

世界一LGBTフレンドリーな国との違い

ランキングトップ10のうち、1位のアイスランドを始めとし、北欧5カ国がランクインしています。

北欧では全ての国で「同性婚が合法」になっており、「性別変更が可能」になったり、デンマークでは世界初「トランスジェンダーが疾病から削除」されるなど非差別化に力を入れています。

アメリカでLGBTが容認されない理由は宗教の自由にあり

アメリカでは、州によって文化や宗教の特色が少しずつ違ってきます。都心地域では、とても多くのアイデンティティを持つ人が住むため、差別が少ない傾向にありますが、田舎では伝統や宗教色がまだ強いです。

宗教によっては、ゲイであることは子孫を肉体的に残すことができないためタブー視されているのです。それによって、LGBTを受け入れられないという結果に繋がってしまうのです。

LGBTの人がアメリカ留学するならオススメしたい地域

アメリカでも、LGBTを寛容的に受け入れている地域はあります。LGBT当事者でも、その他の人でも楽しめる施設がたくさんあります。

ランキング上位ではないアメリカでも、日本よりもLGBTに対しての活動が盛んに行われています。アメリカ留学や旅行に行った際はぜひ訪れてみてください。

ゲイの首都と呼ばれる「サンフランシスコ」

大手IT企業が立ち並ぶサンフランシスコですが、実はもう一つの顔を持ちます。それが、ゲイタウンと呼ばれるカストロ地区です。

このカストロ通りには、ゲイバーやLGBT権利団体施設、LGBT向けのショップがたくさん並んでおり、週末には観光客で賑わいを見せます。

町民の半数がLGBTの「ウェストハリウッド」

ロサンゼルスのLGBTQコミュニティの中心地であるウェストハリウッドは、住民の過半数が同性愛者です。

この町では、横断歩道がレインボーカラーに塗装されていたり、6月のプライド月間になると、パレード開催の中心地になるなどLGBTの受け入れに力を入れています。

まとめ

アメリカは、いくつもの州に分けて政策を行う関係で、LGBT安全度はトップに入らないものの、都市部では様々なアイデンティティを受け入れる姿勢があります。

アメリカは移民のるつぼと呼ばれるほど、様々なルーツを持つ人が暮らしています。そのおかげで、LGBTの性的マイノリティの人たちへ寛容な部分がある一方、宗教意識が強くゲイをタブー視する人たちが暮らすのも事実です。

LGBTは世界で取り組むべき問題の一つなので、アメリカに行った際は、LGBTフレンドリーな地域に訪れてアメリカの取り組みを実感してみてはいかがでしょうか。

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